ぼたんの目
何でも知ってる目
今日も見てるよ
だって僕は
へそんの一番の理解者だもん


「ふぅ…」

小さな溜め息。
誰にも心配されたくなくて、へそんはいつでもそんな風に溜め息を吐く。
今日も遅いの?
ちゃんと休まなきゃ…
僕にはそれを口にできる術はない。
だって僕はエリクからの贈り物で、見守ることしかできないから。

「今日も遅いんだってー」

ん。そっか…

「だけど俺平気」

嘘吐き…

「だって、さっきえりちゃんと電話くれたんだよー」

おお…エリク。やるな…

「それで結構お話したから今日は大丈夫」

『今日は』?

へそんの手は無意識に僕と、子カンガルーに延びる。
子カンガルーは未だ俺みたいに意思はない。
時間の問題だと思うけど…
だって、今はえんでぃの所に出張に行ってる羊はちゃんともう意思があるから。

「ふふふ(笑)」

少し安心したように、子カンガルーに顔を埋めて俺を抱く右手に力を込める。

「えんでぃ、来るかなー」

来るよ。放っておけないってえんでぃ、心配してるからな。

少しして、へそんの小さな寝息が聞こえてきた。
今日はちゃんと寝付けたみたいだ。
僕も安心…







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