‡飛花‡

□「Alone」
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あの頃の僕は一人だった

その淋しさを他人に見せないように強がって

何も口にはしなかった

一人で居るのには慣れていたから

放課後に見た空は綺麗なオレンジ色で

でもどこか淋しく見えて

僕は涙を流していた

ふいてもふいても涙は止まらず 溢れだすばかり…

一人で居る事には慣れていたはずなのに

どうしてだろう…

なぜこんなにも涙を流してしまうのだろうか…

あの頃の僕は

まだ

それがわからなかった。
 

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