HP部屋

□I trust you
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「…なんで心臓の音ってこんなに落ち着くのかな…?」
心地よさに目を閉じ、スネイプに身を預けながら聞いてみる。
「…母親の胎内の記憶が呼び覚まされる、という説はあるがな…」
間近で聞こえるスネイプの低い声に、背筋をくすぐられる。
包み込まれるような、安心感。
『母親の胎内』という表現は、あながち間違ってはいないのかもしれない。

「それに…お前が死ぬという事は、まずあり得ない」
妙にきっぱり断言する。
「なんでそう言い切れるの?」
あまりにハッキリとした物言いに、思わず目を開けスネイプの顔を見上げながらハリーは聞き返す。
「我輩が、死んでもお前を守るからだ」
そう言った後、小声で「そんな事も分からんのか?」とハリーの耳元で囁いた。

耳元で囁かれ、その感触に思わずピクリと身じろぎしハリーは顔を赤らめる。
そんなハリーの反応に、スネイプは意地悪そうにニヤリと笑うと、ハリーの両腕を片手で拘束し、耳元にふっと吐息を吹きかけた。
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