HP部屋

□I trust you
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「やっ!くすぐったいよ!!」
更にビクリと反応しハリーは抗議の声を上げるが、両腕を拘束されている為、逃れる事は出来ない。
む〜っと頬を膨らませ、精一杯、怒りを表現する。
「そう怒るな」
空いている手で、ちょんっとハリーの頬をつつき、ぷしゅぅと空気を抜いてやる。
「からかっただけだ」
そう言いながら、両腕の拘束も解いてやる。
「ヒドイよ!」
幾分、楽しげなスネイプの様子に、ハリーは唇を尖らせ拗ねて見せるが、本気で怒りはしなかった。

ふいに視線が絡み合う。
自分を見下ろす優しげな瞳。
その瞳に吸い込まれていくような錯覚を覚える。
この瞳に、ずっと包まれていたい…
この瞳に守られ、そして自分も守っていきたい…

「…僕…先生が好き…」
ハリーは気付くと、そんな事を口走っていた。
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