HP部屋

□I trust you
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「…僕…僕…うん…。僕、先生の事、好きだ」
一言一言を噛み締めるように、ハリーは同じ言葉をもう一度口にした。
「そうか…」
しかし、スネイプはそう言ったきり黙ってしまった。
なんとなく、ぎこちない雰囲気が辺りに漂う。
「…先生は僕のこと…嫌い?」
不安に駆られ、泣きたくなる気持ちを抑えるのに必死で、うまい言葉が見つからない。
一分、一秒が何倍にも感じられ、不安と緊張で指先が震えてくる。
不意に想いを拒絶されるのではないかと、考えを巡らせたその時だった。

くしゃっと髪をかき上げられ、優しく撫でられた。
「そんな不安そうな顔をすることは無い」
そのままハリーの額にキスを落とした。

「…え?それって…?」
ハリーの顔から不安は取り除かれたが、疑問はまだ残っていた。
―――嫌いじゃないってこと…?
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