HP部屋

□I trust you
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続きの言葉を待つように、ハリーはスネイプをじっと見上げる。
そんなハリーの様子に苦笑しながら、スネイプはようやく次の言葉を紡いだ。
「みなまで言わせるな」
そう言ってハリーの頬に手を掛けると、ハリーの唇を己の唇で優しく塞いだ。

自分の唇に押し当てられる、柔らかい温かさ。
その確かな感触に、ハリーは思わず目を閉じた。
その瞳からは温かい涙が、知らず零れ落ちていった。

触れ合った唇が離れ、ハリーが目を開けると、スネイプの慈しむような瞳とぶつかった。
その瞳にすがるように、もう一度問いかける。
「先生は、僕の事、好き?」
頬を赤く染め、照れたように笑いながら、ハリーはコクンと首を傾げる。
そんなハリーに、スネイプは吐息のような笑みを零す。
「分からんか」
「分かりません」
どうしてもスネイプの口から直接聞きたいらしい。
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