DS部屋

□遠い記憶
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「あれ?スティーブ!?なんで遅刻じゃないの?!」
「俺が早く来ちゃ悪いかよ」
とある休日。
今日はみんなで遊ぶ約束をしていたのだが、珍しく遊びの約束においては遅刻常習犯のスティーブが約束の時刻の10分前に姿を現した。
たまたまダレンは早く来てしまった為、時間を持て余していたのでちょうど良かったのだが、正直驚きは隠せない。

「槍でも降るんじゃない?」
イタズラっぽくスティーブに笑いかける。
「言ってろよ」
ダレンの言葉に顔をしかめながらも、スティーブはニヤリと笑った。

「後はアランとトミーを待つだけだね」
「あぁ。その事なんだが…」
キョロキョロと辺りを見回しているダレンの頭を、ポンっと叩いて止めながらスティーブは続ける。

「あいつら腹痛おこして来れないらしいぜ?」
「え?そうなの?」
「あぁ。ここに居ても仕方ねぇから、さっさと行こうぜ!」
そう言うとダレンの腕を掴んで、無理やり歩き出した。
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