08/05の日記
00:45
第五話
---------------
画面に映る綺麗な顔をした男。皆、一目見で誰だかわかったようだ。
彼は跡部財閥の跡取りで、その莫大な財産と端正容姿で今メディアを騒がせてる人物だった。
「次のターゲットはこいつだ。殺す理由は伏せておく。」
「どうせまた、裏切られたとかなんやろ…。で、今回ば誰が殺るんかいな?」
「いや、全員で様子をみる。」
「そこまで慎重になる相手っスか?」
たばこを足で消した赤也は画面を見て、目を細めた。
「いままでにないほどに警戒されているからな。まずは相手の素性を調べるところからだ。しかも相手は警察との関連が深い。この一件が片付くまでは此処への出入りは禁ずる。今まで以上に心しておけ。…以上、行ってよし!」
榊はそう言うと、日吉を連れて出ていった。
「…って言われても、具体的な事決まってないCー。」
「ま、いつも通りって事やろ?ほな、俺とジロちゃんは奴に近づく。もしものためにも残りはサポートや。」
皆うなずき、侑士が立ち上がると、ジローはその袖を引っ張った。
「侑ちゃん、逃げたりしないよね?」
「…ジロちゃん…」
「最近、侑ちゃんここの生活が嫌だって言ってたから。」
「ジロちゃん、俺なんかが帰る場所はここしかあらへんて知っとるやろ?」
侑士はジローの頭を撫でると、部屋を出ていった。
前へ|次へ
□ コメントを書く
□ 日記を書き直す
□ この日記を削除
[戻る]