08/24の日記

20:03
第二十四話
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「ところでお前の目的は何なんだよ?」

「?!」

急に跡部の顔が真剣になった。

「俺の暗殺か?」

「…そんなところや。」

「だろうな。…侑士、今ならお前を逃がしてやれる。手を引け。でないとお前が殺される。」

「…何言うねん。俺かてこう見えても組織じゃ一、二を争うプロの殺し屋やで?それにバレてしもうたら首や。今回の仕事を下りるっちゅー事はすでに、どの道俺の命はナイ。」

「厳しいな…。」

「せやから言うとるやろ、プロやて。」

次の瞬間、侑士は跡部の首にナイフが突き付けた。

「俺を脅すか?」

「俺をどこまで馬鹿にしたら気がすむねん?!俺かてわかってるんやで。あのドアの向こうに、お前の雇った守り屋の不二がいるって事をな!!」

ナイフは少しずつ跡部の首に刺さっていく。



「死ぬのは怖くないんか?」

「あぁ。だがそれはお前もだろ侑士?…お前が俺の喉を切り裂く前に、お前は不二の弾丸で死ぬ事になる。」

「それも運命や。せやけど俺は死んでもお前の首に食らい付いて殺したるわ。」

「いい度胸だ。」

跡部のその言葉を合図に、侑士が振りかぶった時だった。窓ガラスが勢いよく割れ、ジローが侑士の腕を引っ張った。

「…てめぇは…」

「侑ちゃん、帰るよ。」

そういうとジローは、侑士を抱き上げ、窓の外へと身を投げたのだった。。

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