06/05の日記
16:33
ロミオ†ジュリエット
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手紙に名前はなく,不審に思いながらも神父は手紙の封を開けた。
『貴方の事を信じ,友人に手紙を届けさせました。きっと貴方の元に俺の恋人が来ると思います。
どうか俺は元気に生きているとお伝え下さい。』
文章の下にはおそらく今の彼のものであろう住所が書かれてあった。
神父はすぐにあの青年であると確信した。
それから数時間たった時の事だろう。再び教会の扉が開かれた。
「貴方は…!」
教会を訪れたのは侑士だった。
「神父様,どうか助けて下さい…!!明日結婚させられるのです無理矢理に…!!恋人までっどこかにいってしもうて…」
「大丈夫…貴方の恋人は元気で暮らしているそうです…。」
侑士は差し出された手紙を見ると,泣き出してしまった。
「よかった…俺は此処にいけばいいんやね…景吾…。神父様,俺をこの村逃がして下さい!!今もこの教会の外で見張りの人間がいて…」
「……危険ですが,一つだけ方法があります…。」
神父はそう言うと,液体の入った小さな小鬢を差し出しました。
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