06/30の日記

19:12
ロミオ†ジュリエット
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やがて教会にやってきたのは,棺におさめられた侑士と神父だった。そしてジローや婚約者となるはずだった手塚もいた。

「侑士…そんなにも俺よりあの男のことを…?」

手塚は侑士を抱きしめ泣いた。その姿を,ジローはただ見つめることしかできずにいた。


外は降りしきる雨と雷が光っていた。

「神よ…怒っておられるのですか…?」

侑士と一人遺された神父は侑士の顔をそっと触れ,自室へと戻った。

それから幾分か経った頃に,教会にはずぶ濡れになった一人の青年がやってくることに,もしも彼が気付けたなら…




運命とは数奇で,時に残酷である。

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