11/01の日記

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俺の弟を紹介します! 〜弟が舞い降りた日〜
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侑士が15歳になって知った事。それは,腹違いの弟がいる事。

しかも一つ年下で
容姿端麗で
頭がよくて
ナルシストで
スポーツができて
超我が儘な…



大阪で中学三年生の健全たる男子として生きていた侑士に,ある日突然,その悪魔は舞い降りた。


普段仕事で滅多に帰ってこない父親が,家族揃って夕飯を食べに行くと言い出した。彼氏と同居中の姉は出てくるはずもなく,侑士は母親と親父でなんとも豪華なフランス料理店へと向かった。

そこに用意されていたのは,貸し切りのレストランと美しい料理達と,華麗な少年を連れた一組の家族。

一体,これから何が始まるというのか,侑士達家族はまるでお見合いをするかのように向かいあって座った。

侑士の目の前に座った少年は,身長が侑士よりやや低いが同い年くらいだろう。正装のワイシャツからちらりと見える肩にはがっしりとした筋肉がついているのが見えた。

「跡部景吾,14歳。お前の一個下だ。よろしくな。」

一個下だと言って優雅に笑った弟が,敬語も使わないのには驚いた。


「実はな侑士,景吾君がお前を氷帝学園に入らないかと誘ってくれてな…。いいよな?」

「なっ…?!」

思わず目を点にしてしまった。侑士には,目の前の少年に一体何の権力があってそんな事を言うのかわからなかったが,父親の有無を言わせない言い方に,思わず頷いてしまった。

「ハハハという事だ景吾くん。うちの子をよろしくな。」

と互いの両親の高笑いと共に食事会は終了した。


「おとん!一体どぅいう事や!!うちが何でおとんの浮気相手の子供と一緒にくらさなアカンの!!しかもめっさ偉そうやし!!」

「まぁ偉そうと言うか偉いからだ。跡部財閥の一人息子さんだからな,まぁ気まぐれとか言うやつだろう。」

「きっ…気まぐれて?!そないな理由で,うちが転校までしてあんな高飛車ぼっちゃんと住まなあかんの?!」

「せやかて侑士,上手く取り入ったら跡部財閥次期社長の秘書ぐらいにはなれるかもやで?ハハハ。しかも侑士の生活資金もあっち持ちやし,仲たがいせんうちはうちの病院に資金援 助もしてくれるそうや!」

「つまりは金か…」

こうして侑士と景吾の生活は幕を開けたのだった。

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