忍受小説

□CALL ME
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俺はね、君にただ、俺の名前を呼んでほしいだけなんだ。

だって、
それだけで俺は…

ラッキーになれるから。




 ◆CALL◆
   ME
〜シリアスと見せ掛けて、おバカな話〜
↑※サブタイトル




「あぁ…Vv青学も可愛い子いっぱいだけど、氷帝も可愛い子がいるなぁ…。」


初めまして。俺の名前は千石清純。
皆からは俺の有名なラッキーぶりから、『ラッキー千石』なんて呼ばれてるよ。
でもそのあだ名の所為か、結構俺の下の名前、知らない人がいるみたいなんだよね…


俺は柄にも無く、氷帝学園テニス部のコートの前で小さくため息をついた。

だって、だって、なんたって、
俺の目の前で、蝶のように舞い、蜂のように刺す天才テニスプレイヤーの愛しき君も、俺の下の名前を知らないから。

それどころか、きちんとした俺の名前すら知らないんだ…。
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