忍受小説

□CALL ME
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それは先日の事…

いつものように俺は、練習を終えた忍足君に声をかける。
別に付き合ってるとかっていう訳じゃないけど、(時期に付き合う予定だけど、)よく一緒に帰宅する。

うん。みんな知ってると思うけど、俺の家は東京じゃない。え?そんな遠いのに一緒に帰れる訳ない?いや、新幹線乗れば大丈夫なんだ。ラッキー?…ホント愛ってお金がかかるよね。

まぁそれはさて置き、いつものように忍足君と一緒に帰路につく。

「千石君、電車賃とかって大丈夫なん?」

やっぱり可愛い忍足君。首を傾げて俺を見つめる。ホント可愛いなぁ。こんな可愛い子と帰れるなんてラッキー!この前伴じぃに忍足君の写真見せたら『食べちゃいたいくらい可愛いですね。』って言ってたし。

「電車賃なんか平気だよ。それよりそろそろ下の名前で呼んでほしいな♪」

「え……。」

忍足君がちょっと驚いた顔をする。可愛い。

「せ…千石君…?」

「うん♪」

「…千石…。」

「…うん?だから下の名前で……」

………!?
まさか忍足君、俺の下の名前を千石だと思ってる?!

「じゃ…じゃぁ、俺の名字は…?」

「ラッキー。」

うわぁああぁん…!!ホリえも〜ん!

「忍足君っ〜!じゃ、俺のフルネームは?」

「…ラッキー千石やろ。」

やっぱりぃい!!
自ら更なる追い打ち。

「忍足君、あのね、ラッキー千石っていうのは俺のあだ名なんだよ?ルー○柴や、ガッツ○松みたいに、本当の名前は別なんだ。」

「そっ…そうやったん?!堪忍な、ごめん。」

忍足君は必死で潤んだ目で俺にいっぱい謝ってくれた。
俺は忍足君に、清純って書いてある俺かばんをさりげなく見せてあげた。


「じゃ、忍足君、早速呼んでみて☆」

「…ほな、…きよずみ…。」

「…忍足君可愛い!…でも読み方間違ってるよ☆」

「か…堪忍!」

「じゃ、今度こそ宜しく!」

待ちに待ったこの時…
清らかな君の唇から
純粋な眼差しとともに響く俺の名前…
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