忍受小説
□忍足は魔女♂
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忍足がうとうとし始めた頃、後ろからなにかが近寄って来た。
(なんやろか…。)
「ふぁら〜。」
(な…なんや今の不気味な鳴き声…!化け物?!)
「ふぉあら〜!!」
化け物はさらに大きな声で鳴いた。忍足がおそるおそる振り向くと、
「ふぁら〜vV」
「キ゛ャー…!!」
そこには巨大たぬきが!
(…って、よくみたら青学の越前とこの狸猫やないか…。)
忍足がどきまぎしていると、越前の狸猫=カルピンは忍足にくっついてきた。
「ほぉあら〜Vv」
(何て言うとるんやろか?猫語のわかる薬飲んどけばよかったわ…。)
忍足は、しきりに忍足にくっつき何かを話すカルピンにようやく、カルピンが自分に好意を持ってる事に気がつく。
「ミャ〜オ…《もしかして口説いとる?》」
「ほぁら〜Vv」
カルピンは嬉しそうに鳴いたので、どうやら侑士の言葉をカルピンは理解できるらしい。
そして急に立ち上がったかと思うと、俺にすりすりしてからベランダのさくに飛び乗ってから、忍足の顔を見た。どうやらついてこいと言っているらしい。
忍足は興味本位で、カルピンについていく事にした。