忍受小説

□二人の国から2006
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景吾の幼い頃からの夢は、柄にもなく温かな家庭を持つことでした。
幼い頃からあの大きな家で一人ぼっちだった景吾。
自分が結婚したら、真っ白なエプロンを付けた美人でお料理上手なお嫁さん。
二人にはちょっと小さな5LDKのマンション。
若社長の景吾が仕事から帰ってくると、ダイニングには小さなロウソクの灯った優しい雰囲気が漂い。美人なお嫁さんが得意料理のシチューをもってくる。
夜は二人で屋上の露天風呂に入ったり…一つのベッドで夜の営みを………。



いや、しかし何かが違う。合っているような温かな雰囲気は確かにあるが何かが違う。

真っ白なかっぽうぎをつけた美人でお料理上手なお嫁さん。
二人にはちょっと小さなの借家。
JA農○の若社長の景吾が仕事から帰ってくると、ダイニングには小さな電球の灯った優しい雰囲気が漂い。美人なお嫁さんが得意料理のかす汁をもってくる。
夜は二人で外の露天(ゴエモン)風呂に入ったり…一つの布団で夜の営みを…


景吾は“考えないこと”を覚えた。
経験値が20上がった。
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