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□風雲少年跡部
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翌日、コートには昨日と同じ光景が広がっていた。
部長の座は無論跡部に、そして正レギュラーとして同じく一年の忍足と芥川慈郎が入ることとなった。
「…やっぱり今日も負けてしもたな」
いつの間に親しくなったのか、ベンチで休憩する忍足の膝には芥川慈郎が眠っている。
「アーン。当たり前だろ。まぁ俺様も使えねぇ三年よりはお前がレギュラーになってよかったがな」
「…それってうちん事、ライバルとして認めるゆう事?」
忍足が嬉しそうに身をのりだし、跡部の顔をのぞきこむ。
「バッ…///んな訳ねぇだろ!!てめぇなんか俺様の足元にも及ばねぇぜ!!」
そう言って珍しく照れる跡部に、忍足は笑った。
その様子を、気に入らない人物達が、じっと見つめていた。跡部に部長を奪われ、または忍足や芥川にレギュラーの座な奪われた者達である。
「あいつ…必ず借りは返してやるぜ…」
三人は、怪しく笑った。
つづく…?