野球
□Dear…
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牛尾Side
僕はなんて愚かなんだろう。
どうして今まで君の存在に気が付かなかった?
長い長い悪夢を見ているんだ。
きっとそうに違いない。
だって目の前にいるのは
もう話すことも動く事もしない
屍と化した君。
「蛇神くんっ…」
抱きしめても何の反応もしない…
涙が止まらない。
きっと君は人を殺す事をしようとはしなかったんだよね…
だから、僕の知らないところで、きっと僕のよく知ってる人に殺されたんだよね。
…………一時間もすると僕の涙は止まっていた。
今まで僕の中には無かった感情とともに。