Story of CCFF7

□Mission:007
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※ ※ ※
――村はずれの工場内。

難なく建物内に侵入した3人は、ジェネシスを探すべく、時折行く手を阻むGコピーたちを地に伏せながら、工場内を捜索。

それからようやく2Fへとたどり着くと――

ジェネシス「『深遠のなぞ
それは女神の贈り物
我らは求め、飛び立った
彷徨いつづける心の水面に
かすかなさざなみを立てて』

リエール「ジェネシス!」

ジェネシス「…ふっ、騒々しいな。
レディ・セフィロス、子犬のザックス」

ザックス「……!」
――ようやく出会えた事件の首謀者を前に、ザックスの瞳が鋭い色を放つ。
ジェネシスの背後のボイラー管らしきポッドの中には、緑色の液体に浸されたGコピーの姿――

ツォン「あの家にあった墓――
調査に派遣されたうちのスタッフも葬られていた」
ジェネシス「脅したらせっせと嘘の報告を送っていたぞ、役立たずどもは」
ジェネシスは相変わらずの冷笑を絶やさぬまま、無機質に言い放つ。
ザックス「脅さなくたってそうしたはずだ!
少なくとも、あんたの両親はな」
ザックスの言葉に刹那反応を示したジェネシスはゆっくりと立ち上がりると、憎悪の言葉を吐き捨てる。
ジェネシス「二人は俺を裏切り続けた。
…俺があの家に来たときからな。
神羅のイヌどもに――」
リエール「ダメ、ジェネシス!!」

ジェネシス「何がわかる!!!!」

――ゴオオオオッ!!
ジェネシスの放った真紅の私怨の炎はツォンを吹き飛ばし、ポッドに背を打ちつけた彼は苦鳴とともに床へと崩れ落ちる。
リエール「ツォン!!」
ツォン「ぐ……」
リエールが彼のもとに駆け寄り、ついに我慢ならなくなったザックスが背中のロングソードを握り締め、ジェネシスに斬りかかろうとした――その瞬間。

柱の影から、ザックスとジェネシスの間に立ち塞がった人物――

それは、このひと月もの間、ジェネシスと共に行方不明になっていたあのアンジールだった。

リエール「アン…ジール…!」

……思いもよらなかったアンジールの突然の登場に、ザックスもまたその場に立ち尽くす最中。

ジェネシス「…よう、相棒」
アンジールはザックスの前に立ち、ロングソードの輝く白刃をジェネシスへと向ける。
ジェネシス「結構。
ついに心を決めたというわけか。
幼馴染の意思は尊重しよう。
しかし――」
ジェネシスはアンジールのところまで歩み寄り、再び告げる。

ジェネシス「そっちの世界で…生きていけるのか?」

アンジール「…………」

リエール「アンジール……」

立ち去るジェネシス――

ザックス「アンジール!」
ザックスがアンジールと共にジェネシスを追いかけようとした時。
アンジールはザックスを突き飛ばすと、彼の前にロングソードを突き刺した。
まるでもうついてくるな、と言わんばかりに――……。

ツォン「…私のことは大丈夫だ。
リエール、二人を追え…!
君の任務はジェネシスの捕獲――
そうだったはずだろう…?」
リエール「ツォン…!
――わかったわ。
ザックス、行きましょう!」
ザックス「ああ!」
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