Story of CCFF7
□Mission:010
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ミッドガルハイウェイ――
その先に聳え立つ本社ビルは既にジェネシスからの多大な被害を受け、周囲には濛々とのろしのように煙が空へと立ち上っている。
ザックス「本社ビルが…!
くそ、ジェネシスの奴…!!
何でこんなことするんだよ!
俺が止めてやる!!」
煮えきらぬ怒りとともに彼はすぐさまビルへと向かうが、当然ながらその行く手は現れたGコピー軍団によってさえぎられてしまう。
ザックス「しまった…!
囲まれちまった…!
ったく、ありんこみたいにわんさか出てきやがって…!
まとめて一気に片付けてやる!」
――そして何とか軍団一味を殲滅させたザックスのもとへ、
ザックス「ふう、やっと落ち着いたか。
思ったより時間とられちまったな。
急がなくちゃ」
背後から新たに静かに忍び寄る、新たな敵――
ザックス「…と思ったけど、世の中そんなに甘くないってね。
はいはい、そんなこと昔からわかってるよ!!」
剣を構えるザックスに、Gコピーが槍を振りかざして襲い掛かるも、その一撃を難なく受け止めるザックスであったが――
ザックス「くっ…今のはちょっと効いたぜ。
ちったぁ格の違う奴が出てきたみたいだな。
でも、やるしかないっ!」
――その後、持ち前の実力で突破し、先を急ぐザックスの下へ、バスターソードを片手に彼が空から舞い降りる。
ザックス「!!」
ザックスは彼――かつての友であったアンジールを前にその足を止め、反対にアンジールはザックスに告げる。
アンジール「ザックス、力を貸してくれ」
ザックス「どーだろ。
あんたが考えてること全然わからない」
ザックスがアンジールの周囲を歩き、そうそっけなく答える傍ら。
アンジール「実は…俺にもわからない」
ザックスはふと足を止める。
アンジール「時々頭の中に霧がかったような感じになるんだ。
…でもな、例えどんな状況でも俺は誇りを持たなくてはならない。
このバスターソードが…ともにある限り」
そして彼は決意とともにそれを振り下ろし、ザックスに投げかける。
アンジール「ザックス、俺と一緒に戦え。
敵は世を苦しめるもの全てだ」
友の言葉にしばし考えるザックス。
それから彼が出した答えは。
ザックス「力、貸してやる」
そしてその言葉を確かに聞いたアンジールは、彼の背後へと回り込むと彼の腰を持って舞い上がり――
アンジール「あそこまで運んでやる」
ザックス「い、いいって!」
アンジール「飛ぶのはいいもんだぞ」
二人は爆煙に包まれるミッドガルへと飛び去っていく。