Story of CCFF7

□Mission:012
4ページ/10ページ

※ ※ ※
――モデオヘイム。

ザックス「…ここがモデオヘイムか。
何か偉い寂れたところだな」
リエール「…昔は魔晄採掘の候補地で、神羅が施設作ったり建設関係者やら研究者やらが住み着いて結構栄えていたらしいの。
でも、魔晄炉建設の中止が決まって、今じゃこの有様ってわけ」
ザックス「ふーん…。
そりゃこんな寒々としたところなんて、わざわざ誰も寄り付かないだろうしな。
奴らにとっては格好の穴場ってわけか…」
リエール「ええ、そういうこと。
とりあえず、ツォンとクラウドを探しましょう。
目的はこの地なんだから、必ずどこかにいるはずよ」
ザックス「ああ、そうだな!」


※ ※ ※
――その後二人は村の奥にあった妖しげな廃屋での捜索を開始。

リエール「ちょっと…何これ…」
ザックス「どうした、リエール?」
その最中、携帯のメールを見つめるリエールの顔が、不安と不可解な色を帯びている。
リエール「ザックス、あなたもメール見てないの?
このラザード統括のメールの、最後の方の文の意味がわからないんだけど……」
ザックス「お前でもわからないような、そんな小難しいことでも書いてあるのか?」
リエール「違うわよっ。
ほら、このタイトル『神羅の闇』ってやつ。
『…そして皆さんならば例え私の指揮なしでも適切な行動ができると思います』って…。
これって、まさか統括が神羅を辞めたってこと…?」
ザックス「さ、さあ…。
でもこの任務行く前に統括と会って少し話してきたけど、この間のジェネシスによる神羅本社襲撃事件の後処理に追われて大変だって言ってたぞ。
なんでも首謀者がソルジャーだってんで、ソルジャー部門がめちゃめちゃ叩かれてるって」
リエール「…だからってその責任を取って辞めたとしても…このメールはちょっとおかしいわ。
ラザード統括の後任も決まってないってことよね?」
ザックス「たぶん…そうだと思うけど」
リエール「もし…この話が本当なら、すごく嫌な予感がするわ」
ザックス「…どういうことなんだ?」
リエール「…まだわからないの?
もしまた更なる襲撃事件が起きれば、作戦全体の指揮が見えなくなる上、統率できないまま全ソルジャーが混乱することになるのよ」
ザックス「げっ!!
それってマジかよ?!」
リエール「マジも何も、こんな時に統括が神羅を離れたらそんな大変なことになることぐらい、統括自身も会社だってわかるはずなのに…。
あー、もう嫌っ!!
一体この会社どうなってるの?!」
次から次へと怒涛に降りかかってくる混乱の数々に痺れを切らしたリエールが叫ぶ中。
やがてそう遠くないその先の未来にて彼女の不安が的中するなど、今の彼らには想像できるわけもなく。
二人は引き続き建物内の捜索を続ける。

やがて二人が大浴場らしき場所へ向かうと、そこには大きな鳥のような形をしたアンジール・コピーが立ちはだかり――
案の定、二人はいつもどおりコピーを一掃。
リエール「どうしてここにアンジール・コピーが…」
ザックス「…もしかしてアンジールも来てるのか?」
リエール「やっぱりこの建物怪しいわね。
もっとよく調べてみた方がいいかも」
ザックス「ああ」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ