Story of DISSIDIA FF

□Another ep004:フリオニールVSセフィロス!!花嫁争奪戦!
2ページ/9ページ

※ ※ ※
セブンスヘブン。7月某日。

――もとの世界に戻れるまでの間、WoLら仲間たちはその方法を調べる一方、ストライフ・デリバリーサービスのアルバイトとして日夜働いており、本日は休日であるそんな穏やかなある日。

AM10:00.
フリオニールがいつものように私服姿で仲間たちがくつろぐ1Fのお店へとやってくると。
ティーダ「遅いッスよ!」
フリオニール「悪い…って、今日は仕事じゃないだろ?
お前たち何やってるんだ?」
バッツ「いろいろと資料を集めて帰る方法を皆で探してたんだ。
フリオニールは…本当に帰らなくていいのか?」
バッツの問いに刹那考えたフリオニールだったが、彼は真剣な面持ちでその答えを紡いだ。
フリオニール「…今の俺には未来を約束したリエールがいるからな。
コスモスや皆のおかげであの異世界を救うこともできたし、今度は俺がリエールの力になりたいんだ。
だから…俺は彼女のためにもこの世界に残ることにするよ」
ティーダ「…フリオニールは本当にリエールのことが好きなんスね。
妬けるッスねぇ」
フリオニール「あまりからかうなよ。
俺も真剣にいろいろ考えた上でだした答えなんだから」
ジタン「リエール泣かせたら俺たちがだまっちゃいないからな。
ちゃんと幸せにしてやれよな。
それでこそ真の紳士になれるんだぜ」
フリオニール「ああ、言われなくても重々承知の上だ。
…そういえば、リエールは?
ティファとティナの姿も見かけないようだが…」
オニオン「ああ、3人なら朝から――
む、むぐっ!」
セシル「さ、3人ならちょっと用があるからって、クラウドをつれて朝からでかけてるよ」
フリオニール「…そうなのか」
言いかけたオニオンナイトの口をふさぎ、セシルが繕う様に不思議を感じつつも、まあ女の子3人とクラウドが一緒ならば買い物にでも出かけていてもなんら違和感はないだろう。
もしかしたら食材を買い足しにいっているかもしれない。
スコール「…それよりそろそろ準備しないとマズイんじゃないか?」
時計を見てスコールが問う。
フリオニール「マズイ?何がだ?」
WoL「…そうだな。
フリオニール、君はちょっと向こうの部屋に来てくれないか」
フリオニール「あ、ああ…それは構わないが…」
オニオン「ほら、早く早くっ」

――わけがわからないままそう仲間たちに急かされてやってきたのはクラウドの部屋。
そこには何かの衣装と思われる白い服が、なにやらたたんでおいてあり。
フリオニール「…なんだコレ?
タキシード、か?」
ティーダ「そうッス。
わかったなら早く着替えるッスよ」
フリオニール「…これってもしかして…」
オニオン「まあ細かいことはいいから早くっ!」
フリオニール「あ…ああ…」

…それから10分後。
とりあえず言われるがままにタキシードに着替えたフリオニールが登場。
バッツ「へー、何か見違えたな。
イイ感じじゃん」
WoL「ああ、今日のこの日にふさわしい服装だ。
これならば問題ないだろう」
バッツ「つーか、頭のバンダナはとらないんだな」
フリオニール「まあ、トレードマークだからな」
――と、その時。
1Fで鳴り響く一本の電話。
ティーダ「俺行って来る!」
WoL「ああ、頼む」
ティーダ「はいっ、こちらストライフ・デリバリーサービスッス!
あっ、ティファ!
こっちは準備万端っすよ。
…了解っ、ではご所望の品を只今お届けに伺うッス!」
スコール「…どうやら向こうの準備も無事に整ったようだな。
フリオニール、行くぞ」
フリオニール「あ…ああ」
朝からこんなタキシードを着せられて、一体どこにつれて行かされるのやら。
ひょっとしたらこのメンツのことだ。
実はどこかの仮葬大賞にでも行かされるんじゃないかと、フリオニールが内心では緊張を隠せないでいる中。

一行はリエール・クラウドの知り合いのタークスメンバーから借りたバイクをそれぞれ走らせ、五番街スラムの教会へと急ぐ。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ