Story of DISSIDIA FF

□Another ep005:想いの果てに
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※ ※ ※
――コスタ・デル・ソルにある、クラウド別荘(笑)にて。
PM17:30。

リエール「…ええ、今バッツと例の別荘にいるんだけど…この雨じゃ当分戻れそうにないから、止み次第すぐにそっちに戻るわ。
ええ、お店の方お願いね、それじゃ」
ぴっと携帯をきり、ポケットへとしまうリエールの背に、バッツが語りかける。
バッツ「クラウド…何だって?」
リエール「店の方は何とかなるから、帰ってくるときにすっ転ぶなよ、だってさ」
バッツ「はは、何だよそれ。
相変わらずクラウドは心配性だな」
リエール「ふふ、普段はぶっきらぼうだけど根は優しいのよ、彼は。
……さて、雨が止むまでどうしようかしらね」
今日は月末ということもあるせいか、配達物もどっちゃりと溜まってしまったため、今回はこうしてバッツにも手伝ってもらいつつ何とか全ての配達を終えたはいいものの、その帰路の途中で突然の大雨に降られてしまったのだった。
その途中で合流した二人は、その一番近くにあるこのコスタ・デル・ソルの別荘へと一時避難することに決めた…というわけなのである。

そんな風に困り果てたリエールが、滝のように降り注ぐ雨を窓から見つめていると。
一方のバッツはそんな彼女の背をしばし見つめ、思いにふける。

…長くてすらっとした脚線美。
ほどよく引き締まったお尻に、くびれた細い腰つき。
雨に濡れてつややかに光る、彼女の長い黒髪。

彼女は現在その身にフリオニールとの子供を宿して3ヶ月を迎える頃になるのだが、おととい彼女がフリオニールとHしていたであろうその時の、トイレに行く時にたまたま聞こえきてしまった彼女の色香満ちた声は、今でもこの耳に焼き付いて離れることはない。

…もし自分が彼女をこの手で抱いたのなら。
彼女は自分にもあの声を聴かせてくれるのだろうか――……。
バッツがそう溢れて止まない想いとともに、そんな疚(やま)しいことを考えていた時だった。

リエール「――くしゅんっ!」
彼女がくしゃみをし、自分の体を抱きしめて震える傍ら。
バッツはそんな彼女の背へと近づくと、そっと背後から彼女の体を抱きしめた。
リエール「バ…バッツ…?!」
バッツ「…風邪、ひいちゃうとマズイからさ。
こうやっていた方が、あったまるんじゃないかって思って」
リエール「で…でも…」
突然バッツから抱きしめられてリエールが戸惑いの色を浮かべる一方で、バッツは自らの手を彼女の下半身へと滑らせると、ワンピースをめくり、下着越しに彼女の秘部をくにゅくにゅといじくり回す。
リエール「…ひやっ…!!
な、何するのよ、バッツってば…?!
――あっ、ああっん…!!」
バッツ「…俺があっためてやるよ、リエールのこと…」
リエール「ちょ、ちょっとバッツ――
あっ…そこは――」
バッツにいいように秘部を弄ばれ、リエールの下半身ががくがくと震える中、バッツはリエールのいわば仕事着といえる黒のミニワンピースの真ん中のチャックに手を伸ばすと、それをゆっくりとおろしていく。
リエール「バ、バッツ……?!」
その瞬間にあらわになる、リエールのピンク色の下着と、柔らかそうでたわわな胸。
バッツ「リエールの今日の下着…ピンクなんだな。
可愛くて…似合ってると思う」
リエール「――ああっん!!」
今もなお彼女の秘部を下着の上からくりくりと触るバッツの指使いに、リエールがびくんびくんと反応する中。
バッツは彼女の肩にいくつものキスを落としながら、その豊かな胸もむにゅむにゅ…と揉みつつ、欲望のままに犯していく。
リエール「やっ…!!
あん…バッツ…!!」
彼から胸を揉まれ、時折その胸の先端を指でつままれつつ、下の方も容赦なく攻め立てられて否応なしに感じてしまう一方、バッツからのそんな愛撫にリエールの体は早くも絶頂寸前だ。
リエール「ダメ…バッツ――…!
そんな風に…したら…っ!
あっ…ひあっ…!!」
バッツ「リエール…ココ、もうこんなに濡れてきてる…。
パンツの上からでも熱くなってきてるの、スゲーわかる…。
フリオニールとこないだヤッたばかりなのにな」
リエール「ど、どうしてそれを…?!」
バッツの言葉にリエールが振り返る中。
バッツは彼女を背後から抱きしめたまま、彼女の耳元でそっと囁く。
バッツ「…この前トイレに行こうと思って夜中に起きたらさ、たまたま聞こえてきたんだよ。
リエールの感じてる声が…」
リエール「まさか…盗み聞きしてたの…?!」
バッツ「盗み聞きなんて心外だな。
勝手に俺の耳に入ってきたんだもん。
…もし…俺が抱いても、あんな声で俺を感じて、その声を聴かせてくれるのかなって思ったら…いてもたってもいられなくなった」
リエール「バッツ――」
バッツの言葉に、全て彼の話すことが真実でしかないリエールはただ黙りこくるしかなかった。
そして同時にリエールは自らに対するバッツの強い想いを知っているだけに、なおさらバッツの言葉を否定できず、彼女はバッツにされるがままに抱かれるしかなく。
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