Story of Girl's Side 2nd Kiss

□Destiny003.オーブを探して〜クリス編〜
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※ ※ ※
――スイス、アレッチ氷河。

…ふー、ようやっとスイスについたわ。
確かリエーシアちゃんのママさんの話やと、ブルーオーブはこの氷河の下に眠ってる言うとったけど…。
…ママさん、谷底メッチャ深いやん(汗)。
うーん…どないしよう?
あかん、下を見るのはやめよ。

うぅ、へっぷし。
…ちょい寒さが目と体に染みるねんけど、目の前の景色はぎょうさんエエし、なんてったって旅費タダでこんなにもキレイな景色拝めるんやったら最高やね。

えーと、観光マップによると、この目の前の、雪に覆われた銀色の山がヨーロッパ最大のアレッチ氷河とか言うんらしい。

山が銀色にキラキラ光っててキレイやし、空気も澄んでて凄くおいしくて周りもとっても静かで…ああ、何だか故郷を思い出すようでセンチメートルな気分になってまうわぁ。
…せめて記念に写真撮っとこうかな。
こないなにも素敵な景色、独り占めするねんはもったおらんしな。

それにお金負担してくれたリエーシアちゃんのママさんとパパさんにはしっかり感謝せなあかんし、ええとたしかこう言うのは、三段腹って…そう言うんやったかなぁ?

あ、そうや!
せっかくここまできたんやからママさんパパさんへのお礼のお土産も、佐伯君のお見舞いのお土産もバッチシ買うてかなあかんな♪

さあ、この正義のヒーロー・スーパークリスマンがオーブを探して帰ってくるから、それまで待っててや、佐伯君。

…なーんて、一人で目の前の絵画のような景色にすっかり見とれていたときやってん。

魔族「うりゃりゃー!!」

その声にふと振り向いてみれば、反対側からなにやら沢山の真っ黒な人(?)たちがこっちにやってくるやん!
えーと、数は1…2…うわわ、仰山おってどないしよー!

…ここにくる前にママさんとパパさんから一通りの戦い方は教わっとるけど、相手にするには敵さん多すぎるわ…。
クリスマン、さっそくの大ピーンチ(汗)。

とにかくここからひとまず逃げなあかんと、背後に一歩下がったその時やった。

あっ、しもた…!!

クリス「あーれー…!」

ひゅううううー。
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