Story of CCFF7

□Mission:007
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※ ※ ※
ザックス「――アンジールの奴、どんだけサボれば気が済むんだっ!
あれからもうひと月だぞ!」
リエール「まあ…ソルジャーの仕事に嫌気が差して突如バカンス求めて失踪…なんていうのはアンジールには考えられない話だし」
ザックス「だいたい、セフィロスもセフィロスだよ!
ジェネシスとアンジールを一緒にするなんて――
ジェネシスっていったら、2ndや3rdを連れて消えちまった奴だぞ?
コピーを使って俺たちを襲ってきたんだぞ?
アンジールがそんなこと許すはずがない!」
リエール「…確かにそれには全くの同感、ご心境を察するわ」

ザックス「だってあいつがソルジャーの誇りを誰よりも大事にしてたんだから!
…ああっ、ったく、何がどうなってんだっ!!」

リエール「もう、少しは落ち着きなさいよ。
あなた一人がそうやってカリカリじたばたしたところで、アンジールが帰ってくるわけないでしょ。
…それこそ翼を生やして天使みたいにさ」
リエールはかつて漆黒の方翼を生やしたジェネシスの姿を思い浮かべながら、そうあっさりと告げる。
ザックス「そりゃそーだけど…これがじっとしてられっかよ!
――アンジール!!
どうでもいいから早く戻って来い!」


※ ※ ※
――ソルジャーフロア。

アンジール失踪後から1ヶ月。
なおも煮え切らない怒りを沸々と抱き続けるザックスは次の任務までの退屈しのぎに一人スクワットに励みながら、リエールとそんな会話のやり取りを交わしていた――その時。
ザックスの携帯電話が鳴り響く。

声『――ソルジャークラス2nd、ザックス』
ザックス「そうだけど…あんた、誰?」
声『ラザード統括がお呼びだ。
クラス1stのリエールと共にブリーフィングルームへ行ってくれ』
そう端的に告げてぷつっと切れる携帯電話。
ザックス「おい、ちょっと!」
ザックスが突然の謎の人物からの電話に怪訝な色を浮かべる一方。
リエール「何?どうしたの?」
ザックス「いや…よくわかんねぇ。
知らない奴からいきなりリエールと一緒にブリーフィングルームへ来い、って。
統括がお呼びらしい」
リエール「ふーん。
ま、悪戯電話かどうかは統括に会ってみればわかるわ。
とりあえず行きましょう」
ザックス「あ…ああ」


※ ※ ※
――ブリーフィング・ルーム。
ザックス「統括!
アンジールから何か――」
ラザード「…実家にも連絡はないそうだ」
リエール「やれやれ…まず実家は没、と」
ザックス「んじゃ…何の用?」
ラザード「新しい任務だ。
今もって行方不明のソルジャークラス1st、ジェネシスの故郷へ行って欲しい」
ザックス「……はい?」
――ラザードから告げられた思いもよらないその内容に、ザックスは思わず怪訝な色を含め、口に発する。
実家にも連絡は入っておらず、手がかりはないはずなのに、なぜ故郷へ行く必要があるのか?
ラザードはその理由を二人に語った。
ラザード「彼の両親から、ジェネシスとは接触していないという報告を受けている。
…が、信用できない」
ザックス「…なんで?」
ラザード「『親子』…だからな」
ああ、まあ…それは確かにな、とザックスは数回頷いてみせる。
ラザード「念のためスタッフを派遣しておいたが、連絡が取れなくなった。
何が起こっているのか調査してもらいたい。
彼も同行する」

――そう告げられて二人の前に現れた一人の青年。
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