長編小説
□空を見上げれば…
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宗弥の部屋を後にして、響はゆっくりと歩き出す。
何度…拭っても止まらない涙…
響は自分の思いに気付き始めていた。
歩き続けてどれ程、時が経っただろうか。
ようやく涙が止まる頃、響の目の前には見慣れた公園…。
「ここ…」
無意識に足が公園の中へと進んで行く。
「懐かしいなぁ…」
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