長編小説
□空を見上げれば…
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どれくらい走っただろうか…
暫くすると、今までいた街は見えなくなり、周りは宗弥が見慣れた風景になっていた。
「ここ…」
響は少し不安そうな顔をする。響にとっては見慣れない風景…。
しかし、響の不安な理由は別のところにあった…。
街を出てしまったという所に…。
そんな響の不安そうな顔に反して宗弥は目の前の階段をゆっくりと昇り始めていた。
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