長編小説

□空を見上げれば…
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響は軽くブランコを揺すりながら、この公園にある思い出を懐かしく思い、瞳を閉じた。

思い出の中…自分の隣には必ず母親の姿があった。

「今、どうしてるんだろう…」

先ほどの宗弥とのやり取りの後から、涙腺の弱くなっていた響の瞳からは再び涙が流れ出していた…。

「響?」

聞き慣れた懐かしい声に涙を拭いながら、響が振り返る。
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