☆小説☆
□☆とっておきの場所
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妖怪退治の帰り道。犬夜叉一行は楓の村へ向かっていた。
雲母の背には七宝、珊瑚、弥勒。
犬夜叉の背にはかごめ。
「結局、あの妖怪に奈落の手掛かりはありませんでしたね‥」
弥勒が振り向くと、犬夜叉の姿は無く…。
「…ι」
「法師様、ほっとこう…」
「じゃなι」
「はぁ…」
消えた犬夜叉達に苦笑しつつ、三人と一匹は村へ。
その頃犬夜叉達は…
「犬夜叉っ、ねぇ、どこ行くのっ?!」
問い掛けるかごめを無視し、犬夜叉は勝手に進んで行く。
「もう…」
諦めたかごめが辺りを見ると、目前には城下町。
「よしっ、着いたぜ」
かごめを下ろすと、犬夜叉はかごめの手を引き歩き出す。
「犬夜叉?」
不思議顔のかごめに、犬夜叉が笑って言う。
「ここはこの時期小さな祭をやるんだ。妖怪退治に行く途中思い出したんだよ。金もあるしな♪」
チャリン
犬夜叉の手の平には小銭が数枚。
「それ…どうしたの?」
怪訝な顔でかごめが問う。