☆小説2☆

□★満月★
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「フゥ…」



幾度目かの溜息をつきロビンが月を見上げる。



「綺麗な月…」



言葉とは裏腹にロビンの表情は曇る。





深夜−−皆が寝静まった甲板に一人。



脳裏に浮かぶのは忌まわしい記憶……
そして、躯に沸き上がる堪え難い疼き……



ロビンは、ぎゅうっと自分の腕を掴む。



「堪えるの……」



自身に言い聞かせるように呟く。



月明かりがロビンを照らす。
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