過去版・妄想小説5*
□●お帰りの場所●
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いつだって、彼女は俺の居所≠セった。
俺の居場所≠ノなろうと、懸命に努力していた。
それを、最初の頃の俺は気付きもしないまま、甘えていただけだった。
それは、今までのことで。
たった一人のときのラクスの姿を、見つけることが出来たから。
「・・・・・・・・・・・・・・////?」
ラクスの方に手を添えて、そっとその額にキスをする。
ぴくんと、ラクスの肩が可愛らしく跳ねた。
「ラクス・・・・・いってらっしゃい。」
その、一言を。
どうしても、ラクスに伝えたかったのだった。