過去版・妄想小説4*
□●プラネットチルドレン●
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●プラネットチルドレン●
僕らは、宇宙から見たらとてもちっぽけ。
何の意味を持って、何の力を持って生まれてきたって。
それは、宇宙から見たらとてもちっぽけ。
だけど、僕は苦しい。
何かと比べ、幸せへ逃れられるほど安穏な真実と向き合っているわけじゃない。
真っ暗な宇宙の中、立った独りで僕は座っている。膝を抱え、あごを足の間にぎゅうっと押さえ込み、顔を上げられないまま、時々乾いた唇を舐める。
いっそこのまま、この身体が無重力に千切れてしまえばいい。
形なんて残らない。血しぶきも骨の欠片も残らない。それでも、いい。
僕は、宇宙から見たらとてもちっぽけ。