過去版・妄想小説4*

□●桜色の転校生●
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●桜色の始まり●



 高校、2年目の春。
 寝起きは、いつものように悪くて仕方なかったけど。トリィに起こされ、うやむやに支度して。ネクタイを締め、ブレザーを着込む頃には意識もしっかりしてくる。
 先日行われた始業式。カガリが面倒くさそうにあくびをしていたのを覚えてる。それをたしなめようとしたアスランが、結局先生に叱られてたけど・・・・・・・ま、あ、それより何より。


・・・・・・・・今年はいい年になるんだ。
黙っていてもにやけてくる自分が気味悪いくらい。

「さ、トリィはいい子にしててね!」


 始業式の日、いきなり引っ越してきた転校生。
 桜色の髪がふわふわ揺れて、制服がとっても似合ってた・・・・・・ラクス。
 今まで誰かを好きになることなんか無かったから分からないけど・・・・・。


 怖いくらいに自分がラクスと一緒にいたいって叫んでるから。

 たとえラクスが、アスランと知り合いだったとしても。


「・・・・・・・・・行ってきます。」

 時間を確かめ、僕は待ち合わせをしている外へと出た。

              
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