過去版・妄想小説4*
□●ふたりのしごと●
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●ふたりのしごと●
「お買い物に行ってきますわね。」
その台詞は、いつものこと。
子供たちと戯れているキラに、ラクスが遠くから叫ぶ。
「じゃあ、僕も行くよ。」
そうすると、それもいつものこと。
キラは子供たちからすうっと離れ、ラクスの元へと駆け寄る。
「よかったですか?」
「もちろん。」
ラクスは、キラを気遣い、キラは何気もなく答える。
そうして、二人は未だ自然が溢れる道を並んで歩き出す。
「いってらっしゃーい!」
「早く帰ってきてねー!」
子供たちは、そうしていつものように二人の背中に手を振った。