過去版・妄想小説5*

□●ふぇあり。●
1ページ/8ページ

●ふぇあり。●



「・・・・・・・・・・・・・あれ?」


 ラクス、そろそろ帰ろうか。


 散歩でも、出かけたときでも。
 決まってこのセリフを言おうとすると、ラクスがいなくなる。
 捕まえておけばいいのにと、いつも自分に言ってるはずなのに。ラクスの足が、そんなに速くは無い事だって知りきってるはずなのに。



 いつだって、僕はこうしてラクスを探すんだ。


 困りながらも、そんな自分に笑っている自分に気付く。恥ずかしさを抑えながら髪を掻き、僕はいつもの遊歩道を歩き出した。

              
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ