過去版・妄想小説5*
□●ふぇあり。●
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●ふぇあり。●
「・・・・・・・・・・・・・あれ?」
ラクス、そろそろ帰ろうか。
散歩でも、出かけたときでも。
決まってこのセリフを言おうとすると、ラクスがいなくなる。
捕まえておけばいいのにと、いつも自分に言ってるはずなのに。ラクスの足が、そんなに速くは無い事だって知りきってるはずなのに。
いつだって、僕はこうしてラクスを探すんだ。
困りながらも、そんな自分に笑っている自分に気付く。恥ずかしさを抑えながら髪を掻き、僕はいつもの遊歩道を歩き出した。