過去版・妄想小説3*

□●ありがとう●
1ページ/8ページ

●ありがとう●



「よっ、元気にしてるか?」
「・・・・・・・・・・・・・カガリ!どうしたの?」
「オーブに移ってきて・・・・・不便は無いかと思ってな。」

 久しぶりに外出を許され、カガリは自然とキラたちのもとへ足を運んだ。

 戦争のときはあんなに皆が一緒にいたのに。見事に立場や色々な環境のせいでバラバラになってしまったから。ひどいことを思えば、あの頃に戻りたいとさえ思う。

 キラは、いつもどおりだった。

 あっけない表情で、海辺で子供たちの相手をしている。
 姉として、もう少し凛々しくしててもいいんじゃないかとは思うけど・・・。

「あら、カガリさん!」

 不意に、背中で声がする。
 柔らかな声音の持ち主は、誰であっても間違えることは無い。
 ・・・・・・・・・ラクスだった。

           
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ