過去版・妄想小説3*
□●Sweet Lover●
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●Sweet Lover●
・・・・・・・・・この日は、いつもと少しだけ違う特別な日。
恋人たちが寄り添い、いつもよりもっと近づける日。
心に秘めた人へ贈る、それぞれのプレゼント。
それよりもなにより。
この日に酔いしれるふたりは、世界中どの二人よりも甘いのだと。
そんな錯覚に陥っても、構わない日。
バレンタイン。
キラに、ありったけの想いを込めてチョコレートを。
ずいぶん前から手作りの道具を用意して、隠しておいて。
バレンタインの日、ちょうど外へ出かけるというキラに微笑みを隠すのに苦労して。
・・・・・・・・・・・あっという間に当日になった。