過去版・妄想小説3*
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ラクスが、突然子犬を拾ってきた。
捨てられていたんですわ。だから、二人で飼いましょう?
ラクスの言うことに、僕は反対なんてしないけれど。
問題は、ラクスの立場。
『ラクス様、貴方は世界に通ずる歌姫です。イメージというものがあるんです。』
仕事でラクスを迎えに来たダコスタが、子犬とはしゃいでいるラクスを見つけて。そのラクスの腕に、犬の引っかいた傷があるのにもちゃんと、気付いて。
・・・・・・・3日後。子犬は犬が欲しいという家へ引き取られることにされてしまっていた。
その日から、ラクスは落ち込みながら、ずーっと子犬の傍から離れない。