BLEACH

□ある日常のあるひとコマ。
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[九番副隊長・檜佐木修兵のある日常]


今日は執務室で書類の整理。
「ん…?」
よくよく見るとそれは隣の隊、十番隊宛ての書類で。
しかも締め切りは今日・明日中。
「…急いで渡さないと……困るよな」


という訳で・今俺は十番隊の執務室の前まで来た…という訳なんだが…
「ちょっと!…嫌ですっ!……やめて下さいってば!」
「えぇやないのv誰も来てへんってv」

中から聞こえてくるのは十番副隊長の松本さんの声と
何故か三番隊の市丸隊長の声。
しかも台詞聞いてると何かヤバイっぽい。
入って止めていいのか邪魔しない方がいいのか…




「ぃ…嫌っ…嫌ですってっ」
その真に迫った松本さんの声を聞いたら…考えるより先に体が動いた。
「失礼します」
「ひっ…檜佐木…」
「……」
「うちの隊に混じってたんです、この書類。急ぎの物だった様なのでお持ちしたんですが…」
「ぁ…ありがとう、言ってくれれば取りに行ったのに」
「いえ…(こんな状態じゃ取りに来れなかったでしょう;)所で市丸隊長は此方で何を?」
「(何をって…どうせ聞いて入って来たんやろ;)…ちょっと…な」
「そうですか。では…松本さんはお仕事があるでしょうからお暇いたします。」
「ん、お疲れさん…」
「市丸隊長もお帰りにならないと…吉良が探してましたよ?」
「えぇ〜…仕方あらへん…またなv」
渋々出て行った市丸隊長を見送り松本さんはため息を一つついて言った。

「ありがとう、檜佐木」

ほんのたった一言でも
それが十分な重みを持ってるって事。
本当にあるんだな、と思いながら

「どういたしまして」

俺は笑い返した。



ある日常のあるひとコマで。
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