沖神銀に15のお題

□保護者
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とまぁそんな事があって今に至る。


「銀ちゃんのバカ…」
神楽は一人、いつも一緒の定春もつれず、川原に座り込んでいた。
「…私はただ…お願いが叶ってほしかっただけアル…」

それなのに、聞く耳さえなく。


「ちょっと不本意だけどアイツに聞くしかないヨ…」
「アイツってのはどいつでさァ」
突然の声に驚き振り向くとそこには一人の少年。
「…すごく気に食わないサディスティック星の王子アル」
「そうですかィ」
少年−総悟−は爽やかな笑みを浮かべると少女−神楽−の隣りに腰を下ろした。
「座っていいなんて言ってないヨ」
隣りに座る総悟に不満そうに神楽が言うと…
「そうですねィ。でも俺も尋ねてないんでねェ…それに別にあんただけの場所じゃないでしょ?」と笑いながら答える。

それに対して
「それは…そうアルけど…ここはこんなに広いから違う場所に座ったっていいアル!」
と返せば
「だからってここに座っちゃならねェとはなりませんぜ」と返ってくる。


「それは…」

「いいじゃねェですかィ…俺に聞きたい事あったんでしょ?」

「!どうして…」

「王子だからねィ(本当は聞いてたんでさァ…たまたまだけどねィ…)」

「地獄耳アルカ?」

「違いまさァ。それより…聞かなくてもいいんですかィ?」

「それは…」

神楽はうつむき言葉を詰まらせた。

その間、総悟はただとなりに座り、神楽の言葉が紡ぎ出されるのを待った。
何も聞かず、ただとなりに座って。
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