沖神銀に15のお題
□保護者
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「それは…「神楽っ!」
妨げる声を発した方へ二人は視線を向けた。
「あ…銀ちゃん…定春…どうして…」
そこに立っていたのは息を切らせた銀時と定春。
「どうしてって…オメーがいないから銀さん代わりに定春くんのお散歩に来てやったんだろーが。そしたら定春がこっちにスゲー勢いで走って…」
「…定春…私を探してくれたアル?」
「わんっ」
「ありがとうアル、定春!銀ちゃんも」
「あー…もういいからよー…帰るぞ、ホレ」
「うんっ」
差し出された手を躊躇なく取り、掴み、繋ぐ。
「…」
「あ、沖田君、ウチの子の面倒見てくれてどうも」
「いやいや…構いませんぜー…それより旦那ァ…子供へのしつけはちゃんとした方がいいですぜィ?」
「そうだねー…ご忠告どうも」
「いえいえ。じゃ、失礼しまさァ」
「多串くんと金魚によろしくなー」
「ホント…悪い虫がつかねぇように気をつけねェとなァ…」
「?何が?」
「いーや何でも」
時に唐突な言葉で困らせたり、予測不可能な行動をするキミ。
大切にしたいと思うから、時にキミの意見を曲げざるを得ない。
言い訳にしかならなくても、全部キミのためを思ってる。
時に傷つけたり、悲しませたりもするけれど、それでもキミは大切だから。
見返りも何もいらないから、ただここにいてほしい。
キミの幸せ…それが願いだから。
「俺って…ちょっと過保護かもなァー…」
「…あんな保護者がいるなんてなァ……ま、何もないよりはいいですけどねィ(でも…敵に塩送っちゃいましたかねェ?)」
end…?