沖神銀に15のお題
□意外
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「…猫・・・ッ…連れて来ましたぜ?」
川に入ってしばらくした後、沖田は猫を抱えながら上がり、神楽に言った。
「あ…ありがとうアル!!…ネコちゃん、良かったネ…」
受け取った子猫を暖めるようにそっと抱きしめる。
(…いつもとは全然違うじゃねぇですかィ……そんな普通の女の子の一面もあったんですねィ…)
そんな事を考えながら、服の水を絞る。
(…冷たいヤツかと思ってたけど…ネコちゃん助けてくれるなんて…優しいトコもあるネ…)
「おーい、神楽ァァアア!!」
「総悟ォォオオオ!!」
『あ、もう帰らなきゃ…』
「じゃあ、またネ、総悟」
「えぇ、また…神楽さん」
いつもとは違う一面。
意外なアナタ。
見つけたのは不思議な感じ。
アナタは一つじゃないのだと、色々な一面を知るたびに
ココロに広がる不思議な感じ。
意外を一つ知るたびに 広がって行く気持ち。
この気持ちの名前は・・・・?
いずれ気づくまで 未知のまま。
END