Seyn フォレスト
 初めまして。私こと人力飛行機主宰のHP:Seyn(ザイン)の紹介をさせてもらってます。Seynではマルテイン・ハイデガーや吉本隆明など、現代日本の情況と深度のあるつながりをもつ思想への批評、ジョン・レノン,Mr.Children,エレファント・カシマシ,小田和正,忌野清志郎,等、サブカルチュアへの忌憚ない言論を中心に、批評活動を進めています。
 例えばハイデガーの場合、高校の倫理社会にも出てくるような名前にも拘わらず、その重要性はほとんど浸透していません。人間が歴史から世界(一人の生)を贈られ、それはいつか胚胎し、現成する、というのがハイデガーの根本思想にあり、そこで一人一人の人間は時の成熟に導出されるように、本来あり得た可能性(本来性)に耳を澄まし、それに聴従的に帰属するようになる…(『有と時』)。これが一人一人における本来性の在り方である。この考え方は、社会道徳、精神病理学などの異なる分野を横断して、妥当する普遍性を持っていると私は考えています。
 又、ハイデガーは1930年代後半に既に、1990年代以降の日本社会に発生する不可解な現象を予告しているかのような言説を残しています。計算や操作に全てを収斂させる人間のあり方が、誤った主体性を増殖させ、その止められない進行によって、(存在の「窮迫」と呼ばれていますが、窮迫をむしろ最終的な忘却から守るように「窮迫−防衛」として、また窮迫そのものから守るように)覆蔵されていた歴史は元々人間の深部にある脱‐理性的領野を開き、拒絶として贈られる…、といったことを書き記しています(『哲学への寄与』)。これは1990年代以降の不可解な事件、動機不鮮明な殺傷事件を思わせるもので、具体的にはオウム真理教のサリン事件,酒鬼薔薇聖斗の事件等を予告しているかにも見えます。この問題については、ハイデガー研究,現象学研究で知られる木田元先生と交わした短い対話も収録されています。
 このような視点をとりながらハイデガーの思想をSeynでは批判的に論じています。興味のある方は宜しかったら覗いてみて下さい。
2ch.航海日誌

私が読んだ一冊

論点

Seyn―小説集―

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