Seyn―詩の部屋―

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08/16(Sun) 05:32
時間と共に過ぎて行く
人力飛行機

どこかで見た記憶はあったが
寺山修司の元妻で離婚はしたがよき支えであり仲間でもあった九條今日子が
2014年4月に
寺山と同じ肝硬変で亡くなっていた

九條今日子を昔 寺山の映画祭の会場でみたことがある
まだ1980年代だったと思う
傍でみた九條は椅子に腰かけながら「シーザーが嫌がるのよ」云々と
誰かに話しかけていた 
彼女は元気そうだった

九條の死を昔のニュースで確認した同じ時
別のニュースで映画や演劇で寺山の作品を演じた佐々木英明が
青森にある寺山修司記念館の館長に2012年4月に就任していたという報せを読んだ
写真付きで
佐々木はもう60歳を越えており 
頭も薄くなっていることを知った
映画で見たあの懸命に生きる若者は
温和な笑顔の高齢者になっていた

同じくニュースで俳優の三上博史が
寺山修司記念館を訪れ 生前の九條さんとトークし 
或いは寺山の短歌や詩を朗読していたというのを読んだ

寺山の周囲にいた人々が逝去したり高齢になっていったり
また同時にある人々は
今でも寺山の関連施設に足を運び
今も内部に残るその像を語っている
事実を知った

時間は流れて 人は過ぎてゆき しかし残された言葉は
今も
ありし日の心や精神を物語る
言葉に触れれば
またあの精神も心も視線も反抗も
甦る

人の姿はしかし 時間と共に過ぎて行く

時間と共に 過ぎて行く

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