Seyn―詩の部屋―

身体の奥底からわきあがる見エナイチカラ
今この瞬間しか表出できない衝迫
私という時間の中で現れるいくつもの存在者を
今、書き留め
まだ来たらぬ新たなる時間を
予告する

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09/25(Thu) 19:49
神田神保町にて
人力飛行機

仕事が早く終わったので土曜日の午後
神田神保町に
久しぶりに出かけた 電車を乗り継いで

街はいつもと変わらなかった
人が行き来し 本屋さんはほどほど繁盛し 色んな本が目に入ってきた いつものように
 
ここにいつまでも居たいなと思ったことがある
でもそう思いながらいつも家路に就いた
今日もそう思った ここにいつまでも居たいなと

ここにあと何回来れるのかなと ちょっと思った
僕はもう若くはないから
人生はあと30年がいいところ
体が動くのは20年がいいところかもしれない

体が動かなければここには来れないだろう
健康でありたいと思った
ここでいつまでも新しい文化の発祥を見ていないなと

そう思いながら
今日もまた家路に就いた

きっとまた来るだろう
そう思っている

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03/24(Wed) 23:19
仕事で
人力飛行機

仕事で民家の並ぶ地域を歩いていた
とある路地に、子供のかと思えるほど小さな 靴が片方落ちているのを見た
そのやや離れた場所に もう片方が落ちていた
そのいかにもほったらかしな感じがその町の生活感を醸し出して
そこで遊んだり駆け回っている子供やその母親の姿を感じさせた
無造作に落ちたままになっている靴は
僕を優しい気持ちにさせた

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11/15(Sun) 18:37
人力飛行機

忘れてしまいたい過去から目を背けるように
人の目から逸らすように
自分の真の顔さえ変えて人と接している
どこかで全部晒せたらと思いながらも誤解されるのは厭だから隠し続けている

逃げてしまいたい過去を背負って
真の姿を隠して
顔を変えて
一体何から逃げているのか

忘れてしまいたいことや  向き合いたくないことや
自分だけが知る自分の姿
性 業
世の中のどうしようもないこと いくつか

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10/29(Thu) 22:57
今こそ革命の意味を
人力飛行機

仕事の帰り
我先に電車に雪崩れ込む人混みや 歩く勤め人たちを見てるうち
自分が その光景にたいし
一切感情移入できないことに気付いた
共感できないにも拘わらず
その列に入らなければ
生きては行けないのも確かなのだった
それでも嫌悪感は消えなかった
目的地に着いてから乗り越しの精算をしようと精算機の前までくると 精算機の前に年長の女性がいた
女性は精算機を使うような使わないようなどっちともつかない位置にいた 
その人の様子を伺っているうちに 横から若い女がきて精算機を使い始めた  結局年長の女性は精算機とは関係なかった 私はどこまでも置いて行かれていた 私は自分の観念がすべてと合致しないことを察知した
同じ改札で別の日  改札出口に殺到する人並みから若い女が抜け出て係員室前の手動改札を 係員の前に切符を投げて通過するのをみた
たいして並んで自動改札を出た自分は要領の悪い印象が残った
後味の悪さが脳裏に刻み込まれた
私は知らず知らずのうちにエゴイズムに包括されていた

サルトルの概念で実践的=惰性態というのがあり
稀少性をめぐって形成される集列性 物化をさしている
つまり我々は今やすっかり 集列化したわけだ
それは貧しさの極限を表す
自由 革命の意味を考えることが深部で強いられている
それによってのみ私はきっと生きられるだろう
今こそ革命の意味を

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06/17(Wed) 08:31
本質的な差異
人力飛行機

新聞を熟読、社会情勢、政治情勢に精通していることか
それで、間違った法案が通りそうな時にはデモに参加することか
町内の子供の顔色を絶えずチェックし
元気のない子供がいれば声をかけてやることか
自治会の行事には必ず参加することか

いつも前向きでいることか
後ろ向きでいることは排除すべきなのか
教育テレビとニュースを中心にテレビをみることか
本を読むことか、それも古典を読むことか
俗悪な番組、図書、記事、メディアを廃棄すること
そのために運動することか
働くことと働かないことか
生きていることと死ぬことか
健康と健康でないことか
富裕と貧乏か
多趣味と趣味なしか
賢いと賢くないか
男と女か
親孝行と親不孝か
先祖供養か
人と呼べるかどうかなのか
核保有か軍備賛成かファシズムかカルトかテロか
大勢と一人か
私でいることかいないことか
同一性と差異か

ホントウノサイハドコ

ホントウノサイハドコ

本当の差異は何処

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06/16(Tue) 08:24
北千住
人力飛行機

常磐線を都心に向けて乗ってると、色んなものが視界に飛び込んでくる
綾瀬から北千住に差し掛かった辺り
河と河に挟まれた辺り
(地図で調べると、綾瀬川と荒川らしい)
何やら変わった形の建造物に気が付いた
真ん中に展望台のようなのがあり
中央から放射状に棟がいくつも延びているようだ
どこかの大学か研究所か
役所関係かと思ったが
実は東京拘置所なのだと後でわかった
名うての犯罪者が収監されているそうである
以前、仕事でここの回りを歩いたことがあった
その時はまだ新築前で、古い建物だった気がする
塀の回りも寂れていた
今はどうか知らないが、少なくとも建物は立派そのものだ
列車からみるそれは光輝いている
あんまり輝かないほうが実は合ってるかもしれない
東京拘置所の間近には小学校もある銭湯もある
下町である
東京拘置所を間近にみながら過ぎると
電車は荒川を越えて
北千住に到着する

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06/15(Mon) 22:11
稲川淳二の本
人力飛行機

稲川淳二は怖い話のストックをたくさん持っている
自分でも体験し、他人からもストックしている
夏になると毎年、稲川淳二は怖い話の新刊を出す 
それは2社か3社から出る時もある 
セブンイレブンなどのコンビニではコミック版怖い話が出ている
私は稲川淳二のその手の本のコレクターで、昔、かなりの数集めたが、引っ越しの際に捨ててしまった
最近、BOOK OFFで2冊手に入れた
1冊100円だったが絶版で貴重版だった
ところで、私は独り暮らしなせいか、部屋でその手の本が読めない
外で読むのと部屋で読むのとまた別な怖さがある
独り暮らしの部屋は意外に不気味である
なのでせっかく買った稲川淳二の本がなかなか読めない
勿体無いと思いながら、積んである
(あー、勿体無い)
今朝、セブンイレブンで確認したが
今年の稲川淳二新刊コミックも
もう出ていた
コミックは活字版と内容は同じなので、ほとんど買わない
コミックでの稲川淳二はたいてい渋くイケてる感じに描かれている
漫画化する描き手はたいてい無名な漫画家だ
新刊の本ももう書店に出ているかもしれない
リイド社からは毎年必ず出る
今年も出るだろう
もう夏だから
また買うかもしれない

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09/10(Wed) 21:16
退院の日
人力飛行機

永い入院生活を体験したのは生まれて初めてだった
気遣ってくれる看護師さんたち
治療対象として観察してくる医師たち
私は自分の病が本当に治るのか
不安で内心
半信半疑でもあった
でも、治ってほしかった
いざ治ってゆくと
安堵が訪れ力が抜けていった
苦しい治療もやっと終わりを迎える頃
一抹の寂しさがあった
打ち解けた人々と離ればなれにならなきゃいけないことが
辛くもなった
悩み事を共有してくれた人々とお別れして
一人になることが
悲しくも思えた
入院生活とは、学校生活と刑務所生活の合いの子なようなところがある
卒業目指して
または釈放を目指して
皆さん頑張っている
いざ出ていくとなると 
一抹の寂しさが訪れて
胸がいたんだのを覚えている
新しい目標や夢がまた見つかりますように
あそこで出会った皆さんに
私に

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08/16(Sat) 20:02
幸福の記憶
人力飛行機

夕食は病院食ではなく外食にさせてもらった
駅前の鉄板焼屋で焼きそばを食べた
焼きそばの上に目玉焼きの乗っている
その目玉焼きの味が良かった

やっと完食して外に出ると駅前はとっぷりと暮れていた
店に来た客が「雨がふってきた」と言っていたが
私が外に出ると雨は止んでいた

駅前のストアで買い物し
病院への坂道を登った
途中
一軒家の前に来た時
灯りのついた家の中から
家族団欒の話し声と
蚊取り線香の香りが
漏れていることを知った
蚊取り線香の香りは私になぜだか
幸せという言葉を連想させた
なぜだか分からぬが
その香りは
それを連想させた
蚊取り線香が家のなかに薫いてある家は
きっと幸せなんだと
固定観念があるためかもしれない
私がそんな時代に戻れたらと願っているから
かもしれない
私もいつかは忘れたが
あんな場所にいた気がするそれは遠い昔のこと

一軒家から灯りが漏れていて
話し声と
蚊取り線香の薫りが漏れていた
私はその前を歩き通り過ぎた

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08/16(Sat) 13:20
夏の色
人力飛行機

久しぶりに外に出てみた
案の定、外には8月の日射しが照りつけている
私の頭は今、坊主なので
日射しは直接当たってしまい
きっと午後なら厳しいだろう
今はまだ朝だから

公園で遊んでいる子供たちが元気だ
病院に出入りする業者のクルマや
医師のクルマの駐車場もある
何より夏の草木の匂いが流れ
鼻をくすぐる
植物の匂いは素晴らしい

うるさいほどに鳴いている蝉の声がする
蝉は羽根を震わせ
シャーシャーと鳴く
何の蝉かは分からなかったが夏らしい
気持ち良い鳴き声が響いている

木々を見上げると
眩しさが目を眩ませる
全てが原色で輝きを競いあおうとしているようだ

夏がこんな季節だということを
忘れていた気がする
夏の色
音や
匂いや
照りつける太陽を
その意味を
忘れていた気がする

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