ミルクコーヒー2杯目。

□永遠の愛詩
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「んぅ・・(きゅぅ)」
「どしたん?景ちゃん」
「(きゅう)」
「どしたん景ちゃんの好きな侑ちゃんやで」
「・・(しがみつくように抱きつき)」
「よしよし恐い夢でもみたん?」
「ん・・」
「大丈夫やで・・俺がついとるからな」
「ん・・侑士抱っこぉ」
「くすっ仰せのままにお姫さま」
(きゅっ)
「あったかい///」
「ちょっとは落ち着いた?」
「ぅん(きゅぅと自ら忍足の首に腕をまわす)」
「くすっなんや今日の景ちゃんさ甘えたさんやんな?」
「いいの」
「せやな(きゅぅ)」
「ねぇ侑士」
「ん・・俺結婚することになったんだ(泣いてはダメだと唇を噛み締め)」
「景ちゃん・・」
「ごめんな侑士・・」
「侑士抱いて・・」
「景ちゃん・・」
「お願い・・(他の誰かと結婚したとしても貴方を覚えていたい)」
「景ちゃん・・」
「お願いっ侑士」
「(ぎゅぅ)景吾愛しとる」
「俺も侑士愛してる」
こうして俺たちは朝まで抱き合った
望まなくても朝はくる
俺は自分の隣で眠る愛する人を抱き締めた
・・さようなら・・

目が覚めたとき隣にいるはずの景ちゃんはもぅいなかった
俺はいつまでも景ちゃんのぬくもりが残る布団を抱き締め続けた
せめて最後の夜が消えてしまわぬように

跡部家の結婚式は盛大におこなわれた
タキシードに身を包んだ景ちゃんは美しかった
俺の見たことのない人のようで泣きそうになった
俺はちゃんと笑えているやろか?
おめでとうって・・

おめでとう
彼は眼鏡の奥笑ってみせた
涙がでそうになった

終わり

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