ミルクコーヒー2杯目。

□進化論
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初めて景ちゃんを見たときはびっくりしたわ
最初は女の子かと思た
「おぃ何見てやがる」
綺麗な顔に似合わない言葉ずかいに苦笑いしながら言葉をかえした
「なんや自分もテニスしとるん?」
「あぁん?」
「自分もテニスしよるん?」
「自分もっててめぇもテニスしてるのかよ?」
「ぁあ今日転校してきた忍足侑士いいますよろしゅうに」
「ぁあ監督がいってたのはお前か 俺は氷帝男子テニス部部長跡部景吾だ」
ふんっと笑った跡部の顔を綺麗だと思った
これが初めて人を好きになった瞬間だったと思う
恋は人を変える 誰かがゆうとったけどあれは本当やったんやな
今までいろんな女と付き合ってきたけどこんなキモチになったんははじめてや
「てめぇで勝ちあがってこい」
ふんと笑い俺に背を向けて歩き始めた跡部を抱き締めたくなった
「跡部!」
「あぁん?」
ふりむいた跡部を思い切り抱き締めた
一瞬固まったままだった跡部が俺を突き放したんや
あんときの跡部の顔は忘れられへんわ
「なあ俺のものにならへん?」
「あぁん?ぶざけんな俺は男だぜ」
むっとしたように俺をにらむ
「ええやん俺ら相性ええ思うで」
「なら俺を本気にさせてみろよ」
跡部はふんとばかにしたよう笑った
「まかしとき 絶対落としたるからな待っときや」
「ばぁか」
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