novel1-2

□軍部的人生ゲーム?
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珍しい物のようである。
エドが答える。
『ここの購買部に売ってあったんだけど』
エドは言いながら下を指差した。
司令部の購買部で?
皆神妙な顔をした。
ーそんなのあったっけ?
記憶の糸を探るが、別に毎日購買部に足を運んでいた訳でもない為、どうしても思い至らなかった。
軍で売られているから軍人向けなのか、軍人向けだから軍で売られているのかは解らないが。
『せっかくだからさ、皆でやろうぜ』
確かに昼休み中だから何をするのも自由だが。
『ほら、ロイもここに座れ』
エドに促されるとロイも断れない。
勧められた通り、エドの横に座る。
それにがむしゃらに拒否する程拒む理由もなかった。
『じゃ、それぞれに駒の色選んで』
説明書を読んでばかりでもルールは解らない。
実際にやりながらルールを掴むということで、一人把握しているエドに、皆従うことになった。
エドは赤、ロイは青、ハボックは黄色、フュリーはピンク、ブレダは緑、ファルマンは白の駒をそれぞれ手にとりスタート地点に置く。
『駒を進める数決めるのはサイコロな。あと、最初の所持金は皆1万センズずつ。階級は全員軍曹からだ』
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