novel1-2

□軍部的人生ゲーム?
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『ファルマン軍曹が曹長に昇級した訳だ』
エドが一言説明。
次はブレダがサイコロを握り、勢いよく振った。
『6』
数的には最高だが、あくまでもこのゲームは進むスピードは関係ない。
6つ数えながら進んで、その文を読む。
『犯人と銃撃戦にて上官を誤射。1万センズ払う。なければ1階級降級』
ゲッとブレダは潰れかけた声を出した。
こういう痛い内容もあり。
『どうする?手持ちギリギリ1万あるから全額払っても良いし、降級を選んでも構わないけど?』
エドが掬い上げるように尋ねると、ブレダが首を傾げる。
『オレはどっちでも良いけど…』
正直、勝負が実際の自分に何か影響がある訳ではないのだから、特に絶対に負ける訳には行かない等とのこだわりは持てなかった。
そこに気付いて、突然エドが提案した。
『せっかくやるんだからさ、1位のやつには何か賞品出すとか、どう?』
皆の顔を見回すと、特に反対の意見はなさそうだが、そうなると疑問が一つ生まれる。
『じゃあ、賞品は何で、誰が用意するんだ?』
ハボックが素直に疑問をぶつけた。
皆、首を捻る。
『…一週間分の昼食代というのはどうだ?』
暫く考えた後にそう切り出したのはロイで、その後に付け加える。
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