novel1-2

□大佐の師走U
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上官が大々的に取り上げられることが面白くないのだろうか。
まあ、それはロイだから頷けるといえばそうなのだが。
エドは再び特集のページを開いて、そのインタビューの内容を読むことにした。


編集部(以降、編):では、皆様お待ちかねの、特に女性陣から待ち焦がれられていた、今月の人はマスタング大佐です!今日は大佐の隠れた素顔までパックリ斬って皆様にお届けしようと思います。マスタング大佐、お忙しいところですが宜しくお願いします。

マスタング大佐(以降、大佐):ああ、よろしく頼む。

編:では、王道ですが最初の質問は、何故軍に入隊されたのか、きっかけ等あったのですか?

大佐:きっかけとなる事件や出来事が特にあった訳じゃない。ただ幼少の頃から人一倍正義感が強くてね。この国は外れに行くと貧しくて自然の驚異に怯えながら暮らし、都会では度重なるテロや不穏な事件ばかりで、どこを見ても平和とは程遠い。たまたま子供の頃から僅かばかり錬金術を噛っていたから、この力を人々の役に立たせるには軍に入るのが手っ取り早いと思った。

編:大佐という地位であり、焔の錬金術師という名を馳せていらっしゃいますが、いつから錬金術を学ばれたのですか?
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